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意味がわからないって?
そりゃそうだよ。
僕にしかわからない思い出だもの。
でもその前後を想像する権利は君にある。
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そりゃそうだよ。
僕にしかわからない思い出だもの。
でもその前後を想像する権利は君にある。


もう20年もこんなことをしている。
ちょっと格好をつけさせてもらうなら、
本当は当時いくつかの会社からうちに来てくれという話はあった。
就職すれば「新婚でいきなり文無し」の現状から脱出できる。
ちょっと考えた。
でも多分、それをすれば僕は仕事に没頭し、
会社に泊まりこんで倒れるまでワーカホリックの道を歩いただろう。
結局僕は丁重にお誘いを断り、ずっと家にいるフリーランスの道を選んだ。
それが正解かどうかはわからない。
うんざりすることもあるけれど、
でも僕は概ねしあわせだ。

湿っている時もあれば乾いている時もある。
晩秋の鴨川上流は寂しくて寒くて
とても座っていられない。
なんて。
本当は座って話したかった。
あそこはカップルが座る場所だから。

「好き」は脳のエラーだと言う。
きっとそうなんだろう。
それがわかったところで僕はやっぱり人を好きになり、
そして嫌われて傷つく。
そんなに遠くへ自分を引いてみせるばかりで、
一体君たちはどんな人間になりたいのだ。