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「でもそんな日々でいいと思う。」

人と生きていくのは面倒なことばかりだ。
でも面倒なだけでそれほどつらくはなかった。

好き勝手に一人で生きていた季節は充実して楽しかった。
でも楽しかっただけだ。

楽しいという現象は一種の負荷でもある。
楽しいことはいつか自分の中で終わり、
負荷だけが淀みのように残る。

そのつらさを想像して、僕は面倒な方を選択した。

「昭和のおもちゃシリーズ。」

子どもの頃遊んだおもちゃって
製品名があいまいなものが多い。

頭の中には思い浮かぶんだけど、
説明できなくて「ほれ、ああいうのなかったっけ、ええと」みたいになる。

子どもだったからなのか、
名前に意味があまりなかったからなのか、
考えてみると不思議だ。

この迷路ゲームも「あれ貸してや」みたいに、
「あれ」で通じてた気がするし、
電話じゃなくて直接家に来て、
そこで探して持ってくから
あんまり名前を呼ぶ必要がなかったのかもしれない。

3コマ目のカチカチいうおもちゃは、
動きとしてはアメリカンクラッカー(僕の時代にはもうなかった)だが、
ドイツ製のインテリアだったと思う。父がどこかへ行った時の土産だった。

なぜドイツ製と覚えているかと言えば、
父がことあるごとに無理やり覚えさせようとしたドイツ語のおかげで
箱に書いてあった文字がドイツ語だと認識したからだ。

変なことばかり覚えている。

「音楽室の壁にはたくさん穴が開いていて。」

どうしてもっと若い時にがんばらなかったんだ!
とは実を言うと今までほとんど思わなかったんですけどね。

最近ふと思うようになって、
思ってしまうとなんかこう、やらねばみたいな気分にはなり、
それも深夜になるとなり、

よくない。
今や体力はしめじ以下なのに。

と思いつつもまあなんか描いています描きたいので。
それが逃避でもなんでもいいんだけど、
とりあえず形にしておきたいという強い欲求があり。

音楽室の壁にだけ、防音用の穴がたくさんあいていた。
なぜ防音なのに穴があいてるんだろうと今ふと思った。

全然わからない。
けど僕はマキタに聴いて欲しくてただ音楽室でピアノを弾いたし、
オータニに聴いたれよと説得されたマキタは壁にもたれて
渋々ピアノを聴いた。

「学生たち。」

自分が格好いいのか、人気者になれるのか、
そんなもんは中学高校と過ごすうちに自然とわかって諦めがつく。

もし結婚願望があるとすれば、
そういったどう努力しても人気者にはならない、
つまり選択肢がない僕のような人間には
大学が最後のチャンスだ。

社会に出てからだとみんな頭がよくなってしまう。
だから絶対に結婚に向いてない女の人も
結婚に向いてない男と同数存在することがわかってしまう。
わかってしまったら頑張って結婚しようという気にもなれない。

いつでもすぐ恋人ができるような人間にはわからないだろう。
僕はそんなことばかり考えて鬱屈していたのでようく知っている。
だから高校も大学もできうる限りそこに時間を使ったのだ。

なんてことはない。
今たまたまうまいこと言おうと思ったらそんな書き方になっただけだ。

でもねえ、歳くってから絶対結婚に向かない人をただ好きになって、
純粋な恋愛から結婚しようとしてもなかなか難しいだろうと思うよ。

家内ちゃんも結婚して2、3年はずうっと
「だまされた!だまされた!」って毎日叫んでたし。