「半端。」

絵の中でさえ夢を見ることができません。

「嘘。」

嘘つきほど嘘は嫌いって言い張るもので。

「ひずみ。」

ごめんな、さみだれちゃん。
わかってあげられなくて。

「反発。」

許せないことを許せるようになるのは、
許さなかった結果、更に色々なものを失ってからだ。

「新田辺駅前ミスタードーナツ1995。」

「人と人との距離」が近くなったのか遠くなったのか、
僕にはよくわからない。

ただ、僕たちは人の触れられたくないところに
いつだって土足で踏み込んだ。

そうすることでしか距離は測れなかった。

「横顔。」

僕は僕だけを見て欲しいとは思わない。
僕ではない何かを見ている人が好きだった。

「絵。」

「絵を描いています」「音楽やってます」
ではどうしたって仲間にはなれないよ。

まず何かに属したい気持ちに飽きてから、
それからゆっくり話をしよう。

「すれちがう。」

「ちゃんとやれよ。」
「……やってるよ。」
「やってないから逃げるんだろ。」

「夏の終り。」

27年前には、まだ夏の終りも秋の始まりもちゃんとあった。

「情報動物。」

「よろしく。」

「かわいそうなムロイ。」

黙ってくれと言ったすぐ後に話をしろと言う。
仲良くなればなるほど人を振り回す人間なのです。

だからマキタが好きだったのです。
振り回されない人が必要だったのです。

ちなみに藁人形は当然何一つ効果はありませんでした。
でも少なくとも僕はすこしすっきりしました。
すっきりした自分を認めるのはイヤでしたけどもね。

「片隅で。」

以前、
「もっとRTとかしたいんですけど、変な人呼び寄せて
迷惑かけそうだから出来ないんです」という話をされたことがある。

全然関係ない人がそこまで気を遣わないといけない世界なのかと思うと、
実に気分が暗いです。

「青春。」

僕は僕の激しい情緒が、
その内面ではなく放浪や暴力など、
外に向かう性格だった。

しかし今思えば、あれはリストカットのような
自傷行為だったのだと思う。

「閑話休題。」

27年前の3秒間の記憶がいまだに僕の絵を支配する、
人間の不思議。

「朝闇。」