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1:2017.5.27 (11:02)

「それもしかして私?」

「それもしかして私?」

誰もいない夕暮れの美術室は、少し背徳感がある。
夢中になってマキタを描いているうちに、ふと背後に立っていて、バレた。

バレたら困る、とも思ったが、バレて欲しい、とも思っており、
両方本心だったような気がする。

5:2017.5.18 (22:51)

「マキタ。」

「マキタ。」

これはよく覚えているから折に触れて描くのだけれど、
本当のことを言えば、
「マキタがいつも廊下で聴いてるよ」と教えてくれた演劇部員がいるのだ。

気配はドアの窓に人影が映るので気づくのだけれど、
もしかしたらマキタではなかったかもしれないね。