
さみだれちゃんの一番好きだったところは、
かわいいと思うものに「かわいい」と反応しないところで、
いつも態度は何でもなかった。
だからこそごくごくまれに僕に見せた、
ほんのわずかな感情の揺れが、
大きな価値をもって僕を揺さぶった。

さみだれちゃんの一番好きだったところは、
かわいいと思うものに「かわいい」と反応しないところで、
いつも態度は何でもなかった。
だからこそごくごくまれに僕に見せた、
ほんのわずかな感情の揺れが、
大きな価値をもって僕を揺さぶった。
窓際の机で、さみだれちゃんが猫と静かに向き合っている。机の上にはスケッチブックと鉛筆、飲み物の入ったカップが置かれている。さみだれちゃんはパーカーの袖に顎を乗せ、ジト目で猫をじっと見つめている。開いた窓から風が吹き込むような、穏やかで静謐な日常の一場面が描かれている。