「『接吻』のあるヌード。」

2024.1.17 (2:24)

ムンク作。

ムンクもそうだけど、同じテーマ同じ構図の絵を
執拗に何枚も何枚も書いたりすることは珍しくない。

それもあって僕も同じような絵を何枚も何枚も
描くことには抵抗がない。

この絵の「接吻」は初期の素描だが、油彩・木版となるにつれて
男と女の境界線はなくなり溶け合って一つの物体になっていく。

それは甘美な光景だろうか。
ムンクの作品からは不安しか感じない。

愛とは決して満たされないということだとある詩人が言った。
二人で溶け合えば溶け合うほど
不安だけが自分の中に満ちてゆく。