「善意の巣。」

あるバスの中で、ペーパー袋を頭に被った人物たちが座っている。左側の人物は「代わってください。とは言えんよなー意識とびそう。」と言っているが、実際には座ることを控えているようだ。中央の人物は楽しそうに話しているが、泡のような言葉が浮いており、「譲ってたまるか」と思っている。一方で、右側にいる人物は無言で立ち尽くしている。全体的に人と人の無言の気まずさや、譲り合いの不在をうかがわせる状況が描かれている。