
高校の卒業式ももう遠く20何年も前のことになってしまった。
卒業式って意外と卒業する本人たちは冷めているもので、
あんまり感傷的な気分と共に思い出すことはない。
というか何も覚えていない。写真も誰とも撮ってない。
マキタと二人で歩いたのはこれが最後になった。
だからそれだけはよく覚えている。

高校の卒業式ももう遠く20何年も前のことになってしまった。
卒業式って意外と卒業する本人たちは冷めているもので、
あんまり感傷的な気分と共に思い出すことはない。
というか何も覚えていない。写真も誰とも撮ってない。
マキタと二人で歩いたのはこれが最後になった。
だからそれだけはよく覚えている。
卒業式を終えたハセガワは、マキタを駅まで誘う。雪が降り始める中、二人は並んで歩く。ハセガワはこれまでの執着を謝罪し、マキタもまた、ハセガワをそれほど好きになれなかったことを告げる。淡々と、しかし切ない空気感の中で、二人はそれぞれの思いに区切りをつけ、過去から卒業していく様子が描かれている。