
僕が高校生の頃でも、屋上への立ち入りは禁止されていました。
僕はあの手この手でスペアキーをこっそり持っていたので、
逃げ場所としてよく利用していました。
田舎で、外歩いたって人なんかいやしないというのに、
僕は何だか【人】から逃げようと必死でした。

僕が高校生の頃でも、屋上への立ち入りは禁止されていました。
僕はあの手この手でスペアキーをこっそり持っていたので、
逃げ場所としてよく利用していました。
田舎で、外歩いたって人なんかいやしないというのに、
僕は何だか【人】から逃げようと必死でした。
屋上の縁に腰掛け、カバンを手に遠くを見つめるマキタ。風に髪をなびかせ、無表情ながらもどこか切ない表情を浮かべている。傍らには「告白なら、聞きたくない。」という言葉が添えられている。思春期の揺れ動く感情と、拒絶とも臆病とも取れる静かな決意が、吹き抜ける風と共に描かれた一場面である。