「邪心一直線。」

2020.9.8

舞台上の物語に集中しようしようとする気持ちと、
マキタのことばかり見てしまう自分は確かにいて、
余計に集中出来ず、あらぬ妄想ばかり広がって、

せっかく真面目にやってる演劇部に申し訳ないと
罪悪感を抱えてしょんぼりしながら、
全然人の乗ってない帰りの近鉄電車で、

何という自分勝手なのだ!と頭を抱えて転げ回りたい僕を
巡回にきた車掌が怪訝な顔で見る。

でも僕はマキタにそれを言うわけでなく、
本当に頭を抱えて転げ回るわけでもなく、

別にどってことない顔で学校に行き、美術室でサボる。

邪心にまみれてはいるが
でも邪心に向かって一直線。