「サヨナラダケガ。」

2020.9.4

井伏鱒二の名訳
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ

は、井伏本人は照れくさくって気に入らない、と言っているにも関わらず、
センチメンタルのスイッチを押された後年の人々によって
口々に都合よく引用され、なんだかもうわけのわからない言葉になっている。

検索するとまず初音ミクの歌が出てくるあたり、
余計に僕をげんなりさせる。

僕は小学生の時、確かに子供だった。
そして子供の僕の話を、文章を、誰も本気では理解しようとしなかった。

「子供たちの気持ちを考えて」
そんなの嘘っぱちで、大人のお前の意見じゃねえかと僕は思う。

ちゃんと子供の話を聞きなさい。
子供は僕たちが考えているほど子供ではない。