「逃亡。②」

2016.10.6

最初から居場所のない人間は孤独ではなく、段々居場所がなくなっていくから孤独なんだ、と当時の僕は思っていた。

何度ももう絵なんぞ描いていても意味はない、と思ったが、「私は幸せになったから描くのをやめたのだ」という先輩の言葉が、その呪いが、

僕自身をいつまでも縛って決してやめさせてくれず、悶々と鬱屈した毎日を送った。

 「逃亡。①」