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「『忘れっぽい天使』のあるヌード。」

パウル=クレー作。

クレーは美術史的にも独特の存在すぎて、
何を語っていいのやらわからない。
かわいくて好きという人もいれば、
その背後にある全く本人にしかわからない難解な理論が
好きな人もいる。

ピカソの青の時代やロートレック、ムンクは
僕の青春期の不安と共鳴して相乗効果で
僕を厭世気分のどん底に叩き込んだけれど、

それに疲れてくると段々抽象的な表現に惹かれるようになった。

いつか僕もこんなすっきりした、いい線が引けたらいいなと思いつつ
今はまだ、人体の形を描き起こすという基礎の基礎のそのまた基礎に必死になっている。

「僕はそういうところが。」

意外とマキタのどういうところが好きだったのか、
具体的に描いているようで描いていない。

片思いというのはだいたいそういうもので、
相手のことを深く知る機会も権利もないまま
思い出だけが美化される。

それでも誰の何が好きだったのかを
遠く大人になってから語ることには意味があると思う。

「自分とは何者なのか」という永遠の疑問に
近づけそうな気がするから。