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「セキグチ。」

セキグチはいつも写真部加藤と別れたりくっついたりを
繰り返し、周囲の僕らはまたかという目で見ていた。

そういう人いるね。
結局その後どうなったのかは知らない。

僕は加藤が嫌いだったんでセキグチの味方をした。
頼りにならんと怒っていた。味方なのに。

幸せになっているといい。
僕はまあ、世の中の全てを憎むほどには不幸でなく
それなりにだらしなく生きているよ。

「ムロイ。」

僕は人の上に立って理想や理念を語ったり
誰かに向かってルールやけじめをつけたりするのは
ひどく苦手ですが、

どろどろ、ギスギスした雰囲気を
「まあええやないか」と事なかれ主義と不文律で
丸めるのは嫌いではありませんでした。

ただそれは自分の信用する、気にいった人だけを
そばに置きたがるということでもあり、
やっぱり田舎の農民の排他主義的なところがあったと思います。

自分の心地よいコミュニティを探して仲間に入れてもらうよりも、
そうした小さな小さな場所を自分で作り出す方が好きでした。