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「ムロイ。」

転校してきたばかりの時は、
あわあわ言ってついてくるだけで鬱陶しかったムロイも、
卒業する頃には別人みたいに落ち着いて堂々とするようになっていた。
ムロイは人気があって、しょっちゅう変な男子に
つきまとわれて逃げ回っていたけれど、
堂々としてくると変なのは寄ってこなくなったようだ。
面白いもんだなと思う。
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転校してきたばかりの時は、
あわあわ言ってついてくるだけで鬱陶しかったムロイも、
卒業する頃には別人みたいに落ち着いて堂々とするようになっていた。
ムロイは人気があって、しょっちゅう変な男子に
つきまとわれて逃げ回っていたけれど、
堂々としてくると変なのは寄ってこなくなったようだ。
面白いもんだなと思う。



受け取り方によっては馬鹿にしているようにも見えますが、
わたくしがぴくちゃんを心の底で羨ましがっていたのは
当時の日記からも明らかです。
わたくしはそれほど、常識に縛られて
その外にはみ出すことのできない自分に幻滅していたのです。




ここから始めようよ。
自分のことばかりで頭をいっぱいにしないでさ。

杉ちゃんはいつも大きな耳飾りをしていた。
ちいさな耳の傷あとを隠すためだった。
絵を描いている時にたずねたら、
そんなに気にしてるわけじゃないけど、と見せてくれた。
よく見ないとわからないので近寄って見た。
ほんの少し耳たぶのあたりが欠けている。
そこにあるべきものがないということに、
わたくしは激しくドキドキした。