「どうせ嫌われる」という諦めから、主人公は相手の女性に「顔だけが好き」と嘘をつく。女性はそれに安心するが、主人公は関係の終わりを予感する。この出来事を通して、彼は「自我が弱い」「他人との間に線が引けない」という自己の問題を深く認識する。これは自分自身を理解できず、他者との適切な距離が取れない長年の課題であり、結婚後もその根本は変わらない。「気持ちがわかるから優しくなれる」という考えも偽りだと感じる、内省的な物語である。



セリフ
1ページ目
- 「おめーの性格なんてどうでもいいよ 顔が好きなの顔だけ。」
- 嘘ついてみた。
- ちょっとほっとしたような顔をした。
- ああこれはもうだめだとわかった。
- 僕にはそれが重かった。
- あなただけは嫌いにならないよね?と言ってるように聞こえた。
- 「私どうせ嫌われるから。いつもそうだから。昔からそうだから。」
2ページ目
- 「一番キツいのは本人だろうな」
- と思おうとして
(じゃないと僕が
イヤな奴になる)
- 逆にはっきりと
全部放り投げたい
自分の気持ちを
言葉で自覚してしまった。
- 絵を描きながら
ずうっとそんなこと
ばかり考えていた。
- 「自我が弱い」
「他人との間に線を引けない」
- それはこの時の
自分自身を指している。
3ページ目
- 「「わかってるけどできない。」」
- ……はわかってないのと同じで「わかってるけど」が余計な分だけ人を苛立たせる。
- 長い間自分について何を聞かれても「よくわからない」と真面目な顔で答えた。
- 結婚するまでそんな感じだった。
- 気持ちがわかるから優しくなれる…は嘘だと今も思う。
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