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特に毎日描こうなんて思ってはいないんですけど、
一日でも描かなかったら今までの気分が全部白紙になってしまうような感覚はある。

それが病的なものなのかどうか、
僕にはわからない。

ギャンブルやアルコールの依存は人に迷惑をかけるから悪だとされる。
絵を描いていても直接的に人に迷惑をかけることはない。

じゃあ病気かそうでないかの境目は人に迷惑をかけるかどうかなんだろうか。
何を言ってるのか自分でもよくわからない。

明日も電車に乗らなければならない。
動きたくない。

肝心なことは言わずに
相手が全然興味のないことを
これでもかと語り続けるまわりくどさ。

「アイテテ」と身に覚えがあって心が痛む人のために
描いています。

一度失敗したらその後は楽だったでしょう?

なんだそんなこと、と思うかもしれませんけど、
結構難しいものですよ。何もしないということは。

高校の部活と月光は結びつきづらいイメージかもしれない。

僕は天文部の夜間観測に首をつっこんでいたのと、
市や私設の劇団から依頼のあった看板の制作などで
意外と夜、高校にいることがあった。

服装や頭髪の校則はむやみに厳しい高校ではあったが、
一部の成績優秀者や優等生(表面的にはね)には大変甘いという空気があり、
僕はそこら辺をうまく利用して好きなように部活動を行っていた。

もちろん女子ばかりの部ではあったし、
田舎道はまっくらだしで、
電車通学の者や家が遠いものは早々に帰し、
僕が送っていける距離の者だけで夜活動をした。

楽しくおしゃべりしてたわけでもない。
僕自身はあまり好かれてはいなかったし、
話しかけづらい人間だったから。

その時、セキグチは何か言いたそうにしていた。
何か言いたそうなセキグチは結局何も言わないことを僕は知っていた。

カーテンの向こうにぽつんと月光があった。
顔を見て話すのが苦手な僕は、その小さな月光を見ながら
そろそろ引き上げよう、と言った。