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村木:SIDE B「⑮:んなこと言ってもだな。」

村木SIDEB⑮「んなこと言ってもだな。」

「断ち難い片思いの未練」と「絵に描きたい」は
僕の場合は別れていて一緒ではない。

絵に描きたい人と好きな人も全然違う。
いっぱい描いて、その人と仲良くなれたことは全くない。

これはあれかな、アニメキャラを好きとか、
そういうのと同じことなんだろうか。

いやちがう。

断じて違う。

「真夜中の孤独。」

「真夜中の孤独。」

夜中になるとTwitterにしろ何にしろ、
憂鬱で孤独なツイートが増える。

僕自身も、夜中に絶望的に襲ってくるあの孤独感を知っているだけに、
そうした暗いツイートもわかる気がする。

パソコンなどない時代の大学生である僕には
夜中の孤独を吐き出す場所がなかった。

でもただただ蓄積していく憂鬱が、
今となってみれば何がしかの原動力だったのだと知る。

言葉で気楽に吐き出さない方がいい。
それはきっと、君を薄っぺらい人間にしか育てない。

「バカは誰だ。」

「バカは誰だ。」

僕が大学生になってパソコンに初めて触れ、
初めてマウスで描いたこれ↓を

より詳細に描くと今日のようなマンガになる。
気を引くためなら手段を選ばないようなところはあったが、
それは誰にでもあるんじゃないかと思う。程度の問題で。

顔も性格もダメだと思ってしまうと、
あとは努力くらいしかすることがなかった。

それは恋愛でも何でもない、自己愛に近い原始的な行動だったけれど、
でもまあ、うん、一生懸命だったんだ。

シリーズにんげんのうた⑭ 「先輩④。」

シリーズにんげんのうた⑭ 「先輩④。」

「僕はクズだ」

と言える人間はクズになんかなれない。
僕は自分はまったくクズでなく、
心の底から天才だと自分を思っていた。

というのは嘘で、
天才だ、天才なんだ、と暗示をかけること以外、
することがなかったんだ。

しなければならないことは山ほどあったのに、
することがない、とため息をつきながら、
うろうろと京都の街を歩き、
気に入らねば見も知らぬ他人に暴力をふるい、
狭い狭い世界の中から、その狭い世界を否定する、

バカなのか。

バカだったのだ。