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腕組み。

腕を組むのは自分を守ろうとする心理の現れだ。
と言ったらセキグチは鼻を鳴らして怒った。
なんで怒るんや、と言ったら
怒ってへんわ、とまた怒った。
みんな何かから自分を守りたい。
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腕を組むのは自分を守ろうとする心理の現れだ。
と言ったらセキグチは鼻を鳴らして怒った。
なんで怒るんや、と言ったら
怒ってへんわ、とまた怒った。
みんな何かから自分を守りたい。




小中高で順を追ってやりそうなことを、
僕は高校2年の1年間で全部やった気がします。
なんせそれまで庭で採取したミジンコを
プレパラートにしてコレクションすることだけが
生きがいだったので。

もちろんこれは僕に差し伸べている手ではない。
僕は差し伸べられた手を握り返すことが上手くできない、
素直ではない人間だったから。
オータニが優しい人間だったかどうか、
僕にはよくわからない。
友達と呼べるほど二人で話し合ったこともないと思う。
でもいつも幼馴染みのマキタには手を差し伸べていた。
それは間違いない。
僕はそれをキャンバス越しに視界の端で見ていた。
そして羨ましいと思っていた。




僕はだいたい「なんかおかしくないか」と思った時、
自分が悪いのだ、自分のせいなのだと必ず思ってしまい、
そしてそれを表に出すと慰めてくれる人が出てきて
敵味方に別れ始め、望んでいない余計な争いが生まれるので、
ずっと溜め込んでしまいます。
だから時間が経って忘れた頃に
思い出話として話すのです。