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「先生日誌③」

北欧の留学生アナスタシアの会話。

日本でも俗に寒い地方の人は表情が乏しいなんてことを言いますけど、
特に極寒の地から来た子って物静かで大人に見えてしまってね。

物静かなんじゃなくてただその子が陰キャってだけなんですが。

こういう時自分の偏見に気づくよな。

「ぼそぼそ。」

女子高生が内緒話をしている。

あんまりそういう風には覚えてなかったけど、
マキタとオータニはずっと一緒にいたな。

なんかそんな話もしたような気がするが
残念ながら忘れてしまった。

いつも保護者みたいな立ち位置だったオータニですが(クラス内でもそんな感じだった)、
それが染み付いちゃって周りから期待されるようになると
自分を出せなくなって悩むんですよねえ。

卒業式の後に来たオータニの手紙に
そんなことが書いてあって、
なんかわかんないけどごめんなあって思いました。

「にんげんのうた。」

楽しそうなマキタとハセガワ
ピアノ演奏のマンガシーン
歌がうまいクラスメートを称賛
2人の会話と気づきの瞬間。

これも何回も描いてて、よく覚えている。

僕は性格はひんまがっているけれど、
好きなものとか好きな人に対してだけはものすごく
まっすぐだったと思っている。

まっすぐな分だけ失敗した時の振れ幅もひどかった。

だけど、今漫画に描いてみればこの程度の話だ。
僕にとっては恋愛はこんなことの繰り返しだった。

「座れば?」

ショートヘアの女性が椅子に座る。

愛想ない人は最初は怖いんだけど、
ただうまいこと顔を作れなかったり、
うまいこと言えなかったりするだけだとこちらが気づきさえすれば
急にかわいく見えてくる。

一瞬でブロック、一瞬で拒絶もこの世界では
仕方ないかもしれないけど、まあなんか寂しいよな。

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