だらだら読める一覧ページ

旧サイトのようなブログ形式でだらだらと読みたい場合はこちらのページをブックマークしてください。
新着から過去に向かってすべての投稿が掲載されます。

「アトリエ。」

もう先輩がどんな声をしていたのか、あまり思い出せない。
いつも僕ばかりしゃべっていたからかもしれない。

高くも低くもなく、
速くも遅くもなかった。

「ん?」という気のない返事だけが
記憶に残っている。

先輩はたくさんのことを教えてくれたが、
先生のように教えてくれたわけではない。
本人もそんなに僕に影響を与えたとは思っていないだろう。

勝手に僕がついてまわって、
先輩の読むもの、見るもの、聞くものを
真似していただけの話だ。

幸せだった。
誰かに強い影響を受け、盲信することが。

先輩以降約30年、僕はそんなにも誰かを盲信したことはない。

「音楽談義。」

よく言われるように、ピアノを弾く時楽譜なんて読んでません。
ぱっと全体を見て、なんとなく画像として認識している程度です。

改めて本や詩を読むように楽譜を読むと何かしらその記号から
伝わってくるものがあり、よく考えると不思議です。

もし人との会話をこのオタマジャクシだけでできたら
もっと直接的に気持ちが伝わるんじゃないだろうか。
そんな風に考えたこともありました。

家内ちゃんはどれだけ掘り下げても「12年」以外の
話題が出てこないので、
よっほど習い事のエレクトーンが嫌だったようです。

あなたはどうですか。昔ちょこっとピアノ習ってたりしましたか。
大体それがトラウマになってることが多いんですが、
弾けなくても読めるとそれはそれで不思議な読書体験が
できて暇つぶしにはいいと思います。

「驟雨。」

描き終わる直前まで、すかっとした青空でさわやかな風が吹いてる屋上の絵だった。
夜明けとともににわか雨の絵になっていた。

今日はすかっとした青空だ。
体全体がそれをなんだかいやがっている。