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「何も起きないからこそ。」

待ってるだけじゃだめなんだ!
と人は怒る。
だめってこともないと思う。
僕は待っている。
何も起こらないから待っている。
何も起こらないということは幸せなことだ。
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待ってるだけじゃだめなんだ!
と人は怒る。
だめってこともないと思う。
僕は待っている。
何も起こらないから待っている。
何も起こらないということは幸せなことだ。

休んでも回復しない疲れがある。
僕は疲れている。
休んでも仕方がない。
つらくはない。
哀しいと思うこともほとんどない。
ただ時間が過ぎてゆく。
ただただ、疲れている。

だから俺は前田のグループへ行けと言ったんだ。
こっちでいいと言うから、
僕はずっと楽しみだったんだ。
なんだよ。
と僕は内心怒った。
高校生はせっかちだ。
待つことが出来ない。
ただ見えているものから、
見えていないものを想像することが出来ない。

勇気を出した、とかそんないいものではなく、
ただこみ上げてくる感情に勝手に体が動く。
僕はあの感情をよく覚えている。
あの感情が、次第に弱くなっていく虚しさも
よく覚えている。
そしてそんな感情もかき消えてしまった今、
初めて僕は
あれが俺の青春だったのだ、と
寂しい気持ちで描いている。