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「奥崎と友達。」

大学生活も後半にさしかかり、
何人かつきあったり別れたりしているうちに
「優しい人」の嘘に気がつきはじめる。

周りの空気や人の噂話ではなく、
自分自身が見聞きしたことで
その嘘を見破れるようになる。

そうなのだ。

みんなに優しい顔をする人は
自分に対して一番優しく、甘いのだ。

「無風地帯。」

「君のためを思って言ってるんですよ」
「君のこと、わかる気がする」
「その生き方もアリかな。」
「ちょっと一旦落ち着こ?」

そうやって風が吹く。
どうでもいい風だ。
ねっとりと粘りつく、
なまあたたかい風だ。

みな風が吹く方向を向いて
逆らったり流されてみたり。

いらなかったんだ。
そんな風なんて。

君自身には、
いつだって風が吹かない。