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「さよなら僕たちの優しい世界。」


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ほこりっぽく薄暗い僕たちの教室も、
春の午後には柔らかい光が窓の向こうから入ってきて、
ただのほこりをキラキラとした何かに変えた。

女子大は当然女子ばかりなわけで、
しかし女子高みたいなノリかというとそうでもなく、
この3人以外は至極地味な黙ってすみっこで詩を読んでるような感じで、
明るいのと暗いのといろんなまぜこぜ、
まあどこかしら体育会のノリがなくもないうちの美術部に比べると、
そりゃあもう、断然僕は楽しかった。
それまで女子高や女子大的なものに
触れたことが一切なかった、ということもある。
ピンク髪の杉ちゃんは僕の1個上、
ナナさんとオズ先輩は2個上の先輩だったが、
その下及びもう1個下、つまり僕と同学年の人々は、
また強烈な個性とカオスで構成されていたので
いつかは描きたいと思っていつつ、
あまりにもマンガ的な人たちなのでかえって深く描けないでいる。


別につらいことなんてなかったよ。
そう言えるようになった気もする。