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「セキグチの書いた字が見当たらない。」

ねちねちとしつこくいつまでも怒る人間のがずっと多い。
僕もそうだと思う。

僕はなんとなく笑っている人間が一番苦手だったから、
空気が悪くなるとか、そんなことのせいにしないで、
ただ怒りたいだけ怒っているセキグチのことは
苦手ではなかった。

セキグチは保育園の時からずっとそうだった。
きっと今も周りに八つ当たりして生きているだろう。
それでもそれが正直な八つ当たりなら、
受け止めてくれる人は必ずいる。

「大学。」

大学時代に出会った人間の数は多い。
でもマンガに出てくるのはほんの数人だ。

あまりにも学生の数が多すぎて、
誰が何をやっていても大して気もとめない。
それこそが自由であり、自由の寂しさだったと思う。

大学時代のマンガには色んな人物が登場するが、
田舎と街なかをまたいで関係が続いたのは先輩一人であり、
僕の大学生活を象徴する人間である。

「飽きない人が嬉しいから。」

僕は何かを始めると才能のあるなしに関わらず
ずうっと同じことを続ける方です。

友人にそれを求めるわけではないですが、
やっぱりずうっと同じことを続ける人が好きです。

飽きたりイヤになって投げ出したり、
色々するわけですが、
結局また同じところへ戻って同じことを繰り返す、

人間関係や恋愛関係も、
そんな細長い関係が好きです。

「臆病。」

考える時間、考え直す時間が与えられる。
多分メールがまだなかったから手紙だっただけで
もしあればメールだったかもしれない。

でも手紙は本当に時間がかかった。

読むのも書くのも時間がかかった。

僕も君も必ず「手紙は苦手だけど」と前置いて、
でも必ず一生懸命書いた。

その時間を思い出と言うのだと思う。