
横顔ばかり描いている。
横顔が好きだということもある。
何かを見ている人が好きなのだと思う。
その何かは僕ではない。
気づいているのに
気づいた顔をしてはいけない、
そんな時間がある。
気まずいと思う。
気まずくないとも思う。
画面の手前の花壇に座っている僕は、
ずっとうつむいて地面を見ている。
時々視界の端に映るマキタの影と
立ち上がった時に見た横顔とその放課後を
僕は一瞬の絵として今も記憶している。

横顔ばかり描いている。
横顔が好きだということもある。
何かを見ている人が好きなのだと思う。
その何かは僕ではない。
気づいているのに
気づいた顔をしてはいけない、
そんな時間がある。
気まずいと思う。
気まずくないとも思う。
画面の手前の花壇に座っている僕は、
ずっとうつむいて地面を見ている。
時々視界の端に映るマキタの影と
立ち上がった時に見た横顔とその放課後を
僕は一瞬の絵として今も記憶している。
制服姿のマキタが座り、左を向いている。上段には別の女性の横顔が描かれ、右を見つめている。語り手であるマキタは、相手の女性が自分ではない誰かを待っていることに気づきながら、気づかないふりをしている。同時に、マキタは相手の女性が自分に気づいてくれるのを待っており、相手もそれに気づきながら気づかないふりをしていると語る。互いに秘めた感情を抱え、誰もが気づかないふりをする思春期の切ない情景が描かれている。