
何度も最初から描こうとして、結局続かないさみだれちゃんのマンガ。
劇的な展開も、納得のいく終わりもない。
僕たちは時間の許す限り知らない電車に乗って知らない町を歩いた。
ただそれだけが描けることであり、
さみだれちゃんが何を思い、何を考えていたか、
一番そばにいた僕にさえ、何一つわからない。
さみだれちゃんはしゃべらない。
そして僕も、君をしゃべらせようとは思わなかった。

何度も最初から描こうとして、結局続かないさみだれちゃんのマンガ。
劇的な展開も、納得のいく終わりもない。
僕たちは時間の許す限り知らない電車に乗って知らない町を歩いた。
ただそれだけが描けることであり、
さみだれちゃんが何を思い、何を考えていたか、
一番そばにいた僕にさえ、何一つわからない。
さみだれちゃんはしゃべらない。
そして僕も、君をしゃべらせようとは思わなかった。
さみだれちゃんが椅子に座り、物憂げな表情で遠くを見つめている。傍らには本の山がある。ナレーションでは、さみだれちゃんが現在のようになったのはある人物の死が原因だと語られる。その死が人々を変え、語り手とさみだれちゃんを出会わせたという。語り手は、その出来事に対しずっと罪悪感を抱いている。