
人の世話を焼くのは熱心だったが、
自分のこととなると紺屋の白袴でどうでもよかった。
優しいからではない。
目の前のことから逃げていたからだ。
そして次第に手遅れになってゆく。

人の世話を焼くのは熱心だったが、
自分のこととなると紺屋の白袴でどうでもよかった。
優しいからではない。
目の前のことから逃げていたからだ。
そして次第に手遅れになってゆく。
大学7年生のハセガワが本を読んでいる傍らで、若い女性が絵を描いている。女性はハセガワに「おなかすいたよ、無職くん。美味しいの作って。」と話しかける。床に横たわるハセガワは「うあ。」と返事。女性が足でハセガワを突くと、ハセガワは「ひーぐりぐりぐりぐり、尻やめろ、尻。」と嫌がる。ハセガワは自分のことに全くやる気が出なかった。