僕はいつも反抗的だったが、それは反抗のための反抗、
反抗的なポーズに酔いしれているだけの、暗く俯いた子供で。
だから結局、大きなシステムを自分から見限ることなく、
安心が約束された場所から、辺りの顔色を伺いながらあれもこれもダメだ、と
駄々をこねていたに過ぎない。
僕にとってマキタは、そうした稚拙なアイデンティティでさえ確立できずにいる、
僕自身のアンチテーゼのような存在でもあった。
セリフ
- マキタの存在は、2年生で同じクラスになるまで知らなかった。
- 「マキタさん。」
- 「進路希望のプリント。」
- 「ん……。」
- 「ああ。」
- 「私いらないので。そういうの。」
- 僕は与えられた枠の中で小学生みたいな駄々をこねる、ただの甘ったれたクソガキだ。
- 進路希望調査
- 「しいたい。」
- 「きえたい。」
- 「どうでもいい。」
- マキタは最初からずっとマキタで、
