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進路希望調査を拒否するマキタと、それを見つめるハセガワ

僕はいつも反抗的だったが、それは反抗のための反抗、

反抗的なポーズに酔いしれているだけの、暗く俯いた子供で。

だから結局、大きなシステムを自分から見限ることなく、

安心が約束された場所から、辺りの顔色を伺いながらあれもこれもダメだ、と

駄々をこねていたに過ぎない。

僕にとってマキタは、そうした稚拙なアイデンティティでさえ確立できずにいる、

僕自身のアンチテーゼのような存在でもあった。

→シリーズにんげんのうた

セリフ

  1. マキタの存在は、2年生で同じクラスになるまで知らなかった。
  2. 「マキタさん。」
  3. 「進路希望のプリント。」
  4. 「ん……。」
  5. 「ああ。」
  6. 「私いらないので。そういうの。」
  7. 僕は与えられた枠の中で小学生みたいな駄々をこねる、ただの甘ったれたクソガキだ。
  8. 進路希望調査
  9. 「しいたい。」
  10. 「きえたい。」
  11. 「どうでもいい。」
  12. マキタは最初からずっとマキタで、