「マキタといると僕はすぐ昆虫になる。」

2016.10.12 (22:30)

「マキタといると僕はすぐ昆虫になる。」

マキタもかなりクラスでは浮いていたと思うのだけれど、僕が実に小さい、つまり自己演出の一貫としてアウトローであるかのようにふるまっていたのに対して、何だかいつも大物の予感をさせて、一向に一人でいることに抵抗はないようだった。

でも男ってそんなもんかもしれない。
とてもかなわないな、と何度も何度も思ったし、実際にとてもかなわなかった。

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