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「ヤ。」

「まだ描いてたんですね」っていいですね。
そうですまだ描いています。
また時々見に来てください。
でも同時に先輩が言った
「幸せだからもう私は描く必要がない」
という言葉がいつも思い出されます。
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そうですまだ描いています。
また時々見に来てください。
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「幸せだからもう私は描く必要がない」
という言葉がいつも思い出されます。

初詣は除夜の鐘が終わったあと、
近所の小さな神社で
破魔矢を燃やして無料でふるまわれる甘酒を飲む、が定番でした。
大人はお神酒で子供は甘酒。
今もみなさんの近くの神社はそんな感じですか?
最近は人手不足やら何やらで
無料の甘酒もなくなり、
危険ということで巨大な焚き火(護摩)も
イモを焼く程度の大きさに変わり、
そのかわりインスタ映えする花がどーんと飾ってあったりします。
僕とセキグチは近所同士なのでこうした地域のイベントへ行けば
顔を合わせることも多かったのですが、
でもなんだか気まずくてあんまり話したりはしませんでした。
幼馴染ってそんなもんじゃないでしょうか。





大学生活前半、僕を支配していたのは「不安」であり、
人間の不安を初めて絵画として表現したエドヴァルド=ムンクに惹かれたのも納得です。
ムンクと言えば「叫び」が有名ですが、
僕は「思春期」「マドンナ」そして「病める子」に強く影響を受けました。

痴情のもつれからピストルで指を吹き飛ばされたりなど
不安と譫妄の中で生きる、いかにも芸術家らしい人生に見えつつ、
割りと早いうちに成功して金持ちになり、国を代表する名士となり、
結局80いくつまで生きた、
その辺が常に不安と憂鬱を抱えた僕にとって救いでもありました。
一時期は実際にノルウェーに留学しようと準備していたくらいです。
僕の北方への強い憧れもムンクから来ています。
不安や憂鬱はそのまま不安や憂鬱でよく、
どうしたらそれでも破滅せずに済むのか、
そんなことを考えながら当時は毎夜ムンクの画集を眺めていました。