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「トオイヒビ。」

初めて奥崎の下宿に行った時、
玄関から何からモノが積み上がっていて
そこら中に拾ってきた流木やら石が転がっている状態だったが

僕が嬉しかったのは、
僕が来るからと言ってかたづけたりしない
そういう奥崎を知ったことだった。

「逃げ。」

僕はよほどのことがない限り本音を話したりしない。
本音っぽく見えるような嘘を話していただけにすぎない。

高校まではそれでもやってこれた。

人と深くつきあうようになると
どうしてもそれではやっていけなくなる。

僕は同じところに立ち止まったまま、
隣にいる人が大人になってゆく。