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「風が吹くから。」

風が吹いて、君はちょっと意外そうな顔をした。
何が意外だったのだろう。
僕は何を言ったのだろう。
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風が吹いて、君はちょっと意外そうな顔をした。
何が意外だったのだろう。
僕は何を言ったのだろう。

マキタに始まった僕のモラトリアムは、
村木や先輩を経て、奥崎ミチルで終了する。
果たして僕の青春は、僕のモラトリアムは何だったか。
「なんとなるさ」
で全てを先送りし、何も身に着けなかった、
それこそが僕のモラトリアムを貫いて流れる、根拠のない自信。
なんとかなるさ、は何とかすることが出来た人間だけに許される言葉だ。

女の子が泣くことにももう慣れた。
村木にしろ家内にしろ、僕が何をしたところで泣くんだ。
妙に気取って「本当の気持ちしか言いたくない」だなんて、
お前は一体何様のつもりなんだ。
そんなことを言って、
自分のことばかり見てばかりいるうちは、
誰ともつきあうことなんか出来ない。

もうほとんどの思い出の店はなくなってしまった。
20年も経つんだから仕方ない。
逆になくなってしまったことで、
僕の思い出はより強固なものになる。
一人でぼんやりした喫茶店は内装をよく覚えている。
誰かが好きで、誰かと一緒にいった喫茶店は、
その内装や外観はちっとも覚えていず、
ただ、その人だけを覚えている。