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「大学生たち。」

いい雰囲気だと相手がよく見えるということはほとんどなかった。

どんな場所でどんな話をするにしろ、あるいは黙っているにしろ、
結局は相手が好きかどうかだけが問題で、その他は些末な話だ。

会うたびに苦痛になる素敵ないい人もいるし、
会うたびに好きになる無愛想で退屈な人もいる。

「やらんぞ?と言いつつ頼むとくれる。」

食べかけのパンだろうが肉まんだろうがチョコレートだろうが、
誰も気にせず争って食べていた。餓鬼のようだった。

美術部は消しゴムがわりに食パンを使うので、
悪くなってない限り、くれと言われればいつでもあげた。

たまにお返しで
その購買部のホットドッグとミルミル一口くれよと言うとくれた。
絵を描いてて手が塞がってると口につっこまれた。

女子はいつでも何か食べている。

これって間接キス……(どきどき)みたいなファンタジーはない。
そんな80年代のりぼんなかよし世界はどこにもなく、
北斗の拳・修羅の国篇のような美術部で
僕たちは何かを食べ続け、しゃべり続け、
人を好きになったり嫌いになったりする。

「ぴくちゃん。」

ぴくちゃんシリーズを描き始めたのは2019年の3月でしたから、
その頃はまだ、頭のネジが外れちゃったおともだちを
面白おかしく描こうというサービス精神がありました。

多分この4、5年で僕自身少しも笑えなくなってしまったのだと思います。
笑えないなら笑わないというのが僕の姿勢です。

きっとそのうち笑える日も来るでしょう。