「ごちそう。」

記憶は美化されるものだし、されてくれなければ困る。

ただ、記憶だけでマンガを描くのは恥ずかしくてできない。
だから日記を見る。あるいは手紙やメールを見る。
そこから引っ張り出された美化だけを集めて描いている。

彼女は僕が大学をやめた後、
「君は私の大学生活の、そして青春の象徴だったよ」という手紙をくれた。
それを褒め言葉とだけ受け取るほど僕は楽天家ではない。

でもお金のない僕たちは、
公園のベンチで、駅のホームで、下宿で、大学の庭で、
昼も夜もなく、ずっとしゃべり通した。

腹が減ってることすら気づかずに話し続け、
さすがにもうお開きにしよう、と
最後に半分づつ食べたカップラーメンは
実にうまかった。

【翻訳用】AIによるこのマンガ・イラストの説明

ソファに座っている男性は「いくら金があっても死んだら終わりや」と考え、気力を失っている。近くの家政婦は、彼にお金が必要であることを伝える。場面が変わり、若い女性が「話を聞いてくれたからごちそうしよう」と言い、男性が「しょうがねーなー」と応じる。彼は以前に食べたラーメンの味を思い出している。

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