
僕はどちらかと言えば直情的なので、ひょうひょうとした人間と相性がよかった。実家近くが噴火して帰ってしまってから20年、僕の周辺の誰もが行方を探している。愛された男だった。

僕はどちらかと言えば直情的なので、ひょうひょうとした人間と相性がよかった。実家近くが噴火して帰ってしまってから20年、僕の周辺の誰もが行方を探している。愛された男だった。
ハセガワが大学で最初に仲良くなった枝くんは、ほとんど喋らない男だった。直情的なハセガワが怒っていると、枝くんは突然「お前はまだ本当の絶望を知らない」と2回言い、場を和ませようとしたのか「ペ○ス」と発言した。4年生の秋、枝くんは突然金を借りようとし、その後意味不明な理由で大学をやめ実家に帰ってしまった。