
これはよく覚えているから折に触れて描くのだけれど、
本当のことを言えば、
「マキタがいつも廊下で聴いてるよ」と教えてくれた演劇部員がいるのだ。
気配はドアの窓に人影が映るので気づくのだけれど、
もしかしたらマキタではなかったかもしれないね。


これはよく覚えているから折に触れて描くのだけれど、
本当のことを言えば、
「マキタがいつも廊下で聴いてるよ」と教えてくれた演劇部員がいるのだ。
気配はドアの窓に人影が映るので気づくのだけれど、
もしかしたらマキタではなかったかもしれないね。

放課後の音楽室でピアノを弾く人物と、それを廊下から静かに見つめるマキタの様子が描かれている。ナレーションでは、ピアノを弾いている時にいつも感じる視線について語られる。マキタは感想を述べることなく立ち去るが、その背中には言葉にできない複雑な感情が漂う。思春期の切ない一幕である。