



そういう意味では人間の心はもっとも弱く、うつろいやすい。
強く、変わらないものが欲しいと思っている。




そういう意味では人間の心はもっとも弱く、うつろいやすい。
強く、変わらないものが欲しいと思っている。
幼少期から環境の変化に弱く、同じことを続けるのが好きだった主人公は、大人になっても無理をして積極的に振る舞う自分を評価していた。しかし、本当に好きなのは「絵」ではなく「同じことを続けること」だったことに気づく。43歳でピアノをやめて絵を始め、10年が経つも満足はしていない。51歳となり、変わらないことへの渇望が再び強くなり、新たな自分を見つめ直している。