廊下でマキタが自分はハセガワとは友だちになれないだろうと言い切る場面である。彼女の言葉に対してハセガワは驚きを覚えつつも、その言葉を受け止め、逆に彼女を信じようと内心決めている。静かな廊下の中、マキタが走り去り、時間と距離が二人の心情を映し出している。切なさと青春の繊細な感情が交錯する瞬間だ。

マキタは誠実だったと思う。
僕が同じ立場だったら、黙ってただ僕を無視しただろう。
なかったことにして。あるいは、
なかったことになるように。
そんな記憶が僕を誠実に縛り、
やがて自分がそんな立場になった時、
ちゃんと思ったことを相手に告げた。
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