人間を描きたいと高校からずっと思っている。
どういう絵柄で描くかはその時の気分によるだけで、
人間の本質とはあまり関係ない。
僕は作家でも絵描きでもないので、
絵に個性も特徴も必要ない。
技術も求めてないので絵の勉強はしない。
ただ、同じテーマを求めて油絵を描いていた青年の頃と違って、
マンガは一度に色んな人間の姿を描けて便利だなあと思った。
刻々と変化する、一瞬ですら一定でない
実に不安定な存在である人間を描いていると、
どこかしら僕はほっと安心する。
この漫画は高校のヨシダを中心に描かれている。ヨシダは心の中で他人を理想化し美化しているが、現実の自分もまた未だ美化されていない存在として描かれている。ヨシダと先輩との間には緊張感のあるやり取りがあり、先輩がヨシダに対して強く言い放つ場面がある。周囲の登場人物の態度や表情の違いが、内面の葛藤や人間の不安定さを映し出している。漫画は人間が持つ多様で複雑な本質の一端を表現している。
