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メガネの男性と困惑した女性の漫画

描いてるうちにムロイというキャラクターに愛着がわき、

ちょっとかわいく描くようになってしまった。

しかしそれは僕の本意ではない。

元々は嫌いだった美術部員数名の性格と出来事をかけあわせて作った、

「僕の嫌いな女子」であり、

僕のイヤな部分とどこか似ている人物ということになる。

僕は努力自体に大した価値はないと思っている。

なぜなら努力は「しようと思うかどうか」だけの、

自分の中で完結する気分だからだ。

だから結果とは無関係に、努力が必要な人はするし、

必要ない人はしない。

簡単なことなのだ。他人からどう見えるかは関係ないのだから。

しかしそれをしないで、

自分の生きる価値が「ある」「ない」という話にすり替える欺瞞が

高校生の僕には許せなかった。

つまり、自分自身のイヤなところをムロイの中に見ていたことになる。

本当に人と仲良くなるためには、

こうしなければならない、と思い込んでいた。

今はもちろんそんなことはしない。いたって優しい。

優しいんじゃない。面倒くさくなったに過ぎない。

何もかも面倒になって、耳をふさいでいる間に忘れていく。

だから思春期を過ぎた人間に、

かける言葉はもうないと僕はいつも言う。