男性は自身が死ぬことや家内を失うこと、金が尽きて暮らせなくなることへの不安に苛まれ、冷や汗を流して顔を覆う。強い苦悩に沈む男性の前へ、無邪気な笑顔を浮かべた人物が突如として現れ、元気づけるように声をかける。その人物は人間なら誰でもいつかは死ぬのだと言い放ち、メメント・モリという言葉を明るい調子で投げつける。 能天気なその姿を見た男性は、彼こそが無神経な言葉で人を傷つけてきた過去の自分自身なのだと思い至る。他者を傷つけた報いとしての罰は後から必ず支払うことになり、そこに例外は一切ないと男性は痛感する。男性は背を向けたまま、自らが背負う罰に気づくことすらできない状態は決して幸せではないと確信する。

