男性は家内ちゃんの本の制作を宣言していたが、体調を崩した彼女を利用して商売にしたくないと考え、作業を中断していた。彼は一生懸命に働いて資産を築く生き方ができず、多くを求めずに好きなことを最優先して過ごしてきた人生を振り返る。人生をコントロールする愚かしさを語り、他人が絡んで生じる迷いや葛藤は表現活動でしか解消できないと吐露する。 人間全体を嘆くよりも、自分自身の愚かさを素直に認める方が自己を肯定できると男性は考える。明確な結論を出すのが苦手な男性は、布団に潜る家内ちゃんの傍らでパソコンに向かいながら思考を巡らせる。今の自分たちには現状をそのまま肯定する言葉が必要なのだと言い聞かせ、納得して思考を終える。



