ハセガワは親しかった相手からの着信を受け、新しい仕事の依頼かと期待するが間違い電話だと告げられて切られる。親しい関係だと思っていたのは自分だけだったと痛感したハセガワは、十回目となる心療内科の診察へと向かう。他人に説明するために自身の病状や病名を尋ねたところ、Dr速井からは特に何もないと告げられてしまう。 診察後、ハセガワは成城石井に寄り、心病んだ人を甘えと見なして何かをやれと迫るのは酷だと考えを巡らせる。病院近くで好物のスナック菓子を購入するが、診察より元気が出るはずの菓子に一切興味を示さず無表情で口にする。暑さの中に秋の気配がほんのり漂う夕方に向かって、ハセガワは心の中で助けてくれと叫んだ。



