ハセガワは不安に襲われると抗不安薬がよく効くが、それが薬への依存であると自覚している。四十代後半になり、周囲の人間が次々と病んでいく中、かつて社会のヒエラルキーの頂点とされた中年男性に対する解決策がほぼ用意されていない現実に直面する。そのような状況において、ハセガワにとっての唯一の抵抗手段は、周囲から何を言われようとも、自分自身の話を漫画として描き続けることだけであった。


セリフ
1ページ目
- 「デパス(エチゾラム)」
- 不安
- 「に対してわたくしにはデパスが非常によく効く。30分くらいで一旦落ち着くのが自分でもわかる。」
- 「「残り1錠になった」と少し前描いたが。別の内科に行ってもう30日分処方してもらった。これが依存でなくてなんだろう。」
- 「腰痛で」
- 「はっきり「効いた」とわかるなんて相当危ない。依存するに決まっている。」
- 「ただでさえへなちょこなんだから、」
2ページ目
- 40代後半くらいからわたくしの周りもみなバタバタと病んでいき病んでない人間のが少ないという有様。
- 中年男性は昔は「ヒエラルキーの頂点」だったから解決策がほぼ用意されてない。
- わたくしの唯一の抵抗手段は「何を言われても自分の話を描き続ける」ことくらいしかなかった。
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