セリフ
1ページ目
- 枝くんは最初 深い考えを持つ 哲学者に見えたが
- すぐになんも 考えてねえ バカだと 確信した。
- 「おっぱい。」
- 「ネットだと こんなんでも 人だませるよな」
- 「ハセガワよ。」
- 「お前はまだ本当の 孤独の意味を 知らない。ゾ。」
- 語り得ぬものには 沈黙しなくては ならない。
- なんも 考えてないから なんでも引用する。
- 「ポツリ」
- 「......おっぱい。」
- 枝くんのいいところは バカがバレても一切 変わらないとこで、
- わたくしは 変に賢いより こっちのが 好きである。
- 「うんうん そうだね」
2ページ目
- しかし社会性を重んじる生物とは絶望的に相性が悪く
- 「村木」
- 村木と直接会わせたことあるのが枝くんだけという事実が今更面白くて仕方ない。
- 「なんでアレ連れてきたのごめんごめん」
- 効果音おっぱお
- ……みたいなこと言ってるからわたくしもクソ真面目で自己愛の強いやつに嫌われるんだがな。
- 「一切の他者と接触せぬ家内ちゃんには陰口も叩くものさえ存在せぬ。」
- 「成し遂げておる。」
- こういうタイプを見つけてきて居場所を作ってやるのは本当に好きです。
ハセガワは、一見哲学者風だが実は何も考えていないバカである枝くんを観察する。枝くんは名言を引用しつつ「おっぱい」と呟くなど支離滅裂だが、正体が露呈しても一切動じない。社会性を重んじる村木には毛嫌いされ、ハセガワも彼女に謝罪するが、本心では枝くんの裏表のない性質を面白がっている。独自の論理で孤高を気取る枝くんに対し、ハセガワは彼のような風変わりな人間の居場所を作ってやることに喜びを感じるのである。

