一覧
読み込み中...

窓際に座る黒髪の少女と背中向ける人物

今からものすごく真面目にピアノを弾くから

君もものすごく退屈な顔で聴いてくれ

と僕は言った。

マキタは大抵何をしていても退屈な顔をしている。

僕はそれを誰よりもよく知っている。

本当は退屈な顔をしないでくれと言いたいのだ。

でも言ってしまうのだ。

不条理?違うなあ。

これが僕にとって人間であることの証なのだ。

そんな日記を書いて、

自分でも全く意味がわからず、

マキタはやっぱり退屈な顔をした。