
誰もいない夕暮れの美術室は、少し背徳感がある。
夢中になってマキタを描いているうちに、ふと背後に立っていて、バレた。
バレたら困る、とも思ったが、バレて欲しい、とも思っており、
両方本心だったような気がする。

誰もいない夕暮れの美術室は、少し背徳感がある。
夢中になってマキタを描いているうちに、ふと背後に立っていて、バレた。
バレたら困る、とも思ったが、バレて欲しい、とも思っており、
両方本心だったような気がする。
夕日が差し込む放課後の美術室。ハセガワはキャンバスに向かい、真剣な表情で絵筆を走らせている。その背後には、鞄を手にしたマキタが静かに立ち、描かれている自分の姿を覗き込んでいる。石膏像が並ぶ静謐な空間に、二人の穏やかな時間が流れる。マキタの肖像画が完成に近づく、日常の温かな一コマである。