
僕が手紙を好きだった理由は、メールがここまで普及した理由と同じだ。
リアルタイムで好きだと言ったり嫌いだと言われることが
怖かっただけなのだ。
雨が降っていた。
マキタも僕も、何もしゃべらなかった。

僕が手紙を好きだった理由は、メールがここまで普及した理由と同じだ。
リアルタイムで好きだと言ったり嫌いだと言われることが
怖かっただけなのだ。
雨が降っていた。
マキタも僕も、何もしゃべらなかった。
雨が降る中、マキタは手紙を手に物思いにふける。彼女は教室に入り、机に突っ伏して寝ているハセガワの元へ。マキタは「ちゃんとハッキリ言って。」と記した手紙を静かに机へ置き、返事を待たずにその場を去る。言葉にできない思春期の葛藤と、二人の間の切ない距離感が描かれている。