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卒業式の後、雪の中を歩きながら話すハセガワとマキタ

高校の卒業式ももう遠く20何年も前のことになってしまった。

卒業式って意外と卒業する本人たちは冷めているもので、

あんまり感傷的な気分と共に思い出すことはない。

というか何も覚えていない。写真も誰とも撮ってない。

マキタと二人で歩いたのはこれが最後になった。

だからそれだけはよく覚えている。

セリフ

  1. 卒業式の後、マキタに駅まで帰ろうと言った。
  2. 「おーい。」
  3. 「……。」
  4. 「雪……。」
  5. 「……別にいいけど。」
  6. 「悪かった。」
  7. 「ん?」
  8. 「ずっとしつこくして。」
  9. 「うん。」
  10. 「私もごめんね、はせやんのことそんなに好きじゃなくて。」
  11. 雪が降って、僕たちは色んなことから卒業する。

卒業式を終えたハセガワは、マキタを駅まで誘う。雪が降り始める中、二人は並んで歩く。ハセガワはこれまでの執着を謝罪し、マキタもまた、ハセガワをそれほど好きになれなかったことを告げる。淡々と、しかし切ない空気感の中で、二人はそれぞれの思いに区切りをつけ、過去から卒業していく様子が描かれている。